鋼の特徴 | |
スウェ−デン鋼 | サンドビック製、不純物を極力低減した鋼で、切れ味がよく、研ぎ易い鋼。 中堅材から柔木向きで耐久性は青紙系には劣るは使い易く、光沢が出る鋼。 平鋼と鍛造鋼があります。 |
青紙一号 | 炭素鋼にダングステンやクロムを添加して熱処理特性、耐摩耗性を改善した鋼で永切れします。日本の高級鉋で最も多く使用され人気が高く、無難な鋼。 完全球状化された鋼は安定した切れ味を実現します。 |
特別刃物鋼 | 分子の細かいタングステンを入れ、青紙より耐久性を増した鋼。 削った時の肩が軽く、軽快な作業性が持ち味です。 中堅材を軸に柔木に適し、堅木の領域もこなせる使い易い鋼。 |
超特殊鋼 | 中堅材から堅木向きの鋼。粘りが強く、杉の小口を削っても刃こぼれしない。 特に堅木に強く、切れ味は他に類を見ない永切れが特徴。 刃付けは中研ぎを十分かけ、天然砥石での仕上げが原則。 |
青紙1号鍛造古鋼 | 昭和二十年代に初代常三郎が特注で規格した一分厚の鋼。鍛造して延ばす為に不純物が抜け、粘りが増し研ぎ易くて永切れする逸品。 中堅材から柔木向きで杉や薄削りに最適の古鋼。 |
青紙スーパー鋼 | 安来鋼の最高峰、青鋼にカーボン量、タングステンを増やし、モリブデンを加え切れ味を良くした鋼。柔木、堅木の安定感のある最高級ブランドとしての位置づけ。 |
犬首鋼 | 東郷鋼のシリーズ、ハイス鋼と似た成分を持ち、施盤などのバイトにも用いれられる。 六分幅,一分五厘厚の鋼は延びにくく、鍛接、鍛造の難しい鋼。 耐久力に優れ、刃付けには時間がかかるが、刃物マニア向けの珍品。 |
東郷レイ号大 | イギリスのアンドリュー社製の最高級品。昭和初期に造られた希少価値な鋼。 玉鋼と洋鋼の融合作で、杉の削りに威力を発揮し、耐久力抜群の鋼。 鉋鍛台、削り職人をうならせるプロの逸品。 |
ハイス鋼 | ドリル等に用いられる工具鋼。衝撃に強く,集成材等のボンドで固めた材木を削っても刃こぼれしにくい。耐久性があり、一般材木から集成材と用途も広い。 ウラ出し不要で使い易く、刃研ぎも容易で、刃先のグラインダー使用可。 |
特殊粉末鋼 | 鋼の切れ味とハイスの耐久性を持つ鋼。柔木、堅木の万能向きで、薄切れで6ミクロン、永切れで1080尺(いずれも削ろう会)の記録を持つ。 仕込み次第であらゆる削りを実現できる脅威の鋼。 |